【INTERVIEW】ノンアルカクテル『モクテル』を作ろう!『モクテリスト資格講座』を運営する日本モクテル協会の狙いを聞いた。

ノンアルコールカクテル『モクテル』が今年さらに話題になりそうだ。
コロナ禍で酒類が自粛され、ノンアルコールドリンクが拡大した2020年ごろから大手飲料メーカーもモクテルに力を入れ始めている。


そんな中、今年4月に日本でモクテルを広める活動を実施しているJMA日本モクテル協会

さんが「モクテリスト資格講座」を開始した。

今回はJMA日本モクテル協会代表のfunaoさんにお話を聞き、資格講座を開始した狙いや今後の展望を伺った。


お酒は進んで飲まないがバーテンダーに

ー今回はどうぞよろしくお願いいたします。funaoさんは普段はどのような活動をされているのでしょうか?

JMA日本モクテル協会の代表として「モクテリスト資格講座」の運営をしています。また、普段はInstagramにてオリジナルモクテルを作成してレシピを公開しています。

https://www.instagram.com/kazuki_funao.j/


ー普段からInstagramみていました!すごい数のレシピですよね。どれくらいの数があるのでしょうか?

200以上はありますね。


ーそんなに...!モクテルを作り始めたきっかけなどあるのでしょうか?

実は僕自身22才の時からバーテンダーをしています。今33才なのでバーテンダー歴は10年以上になりますね。ただ、実はお酒を普段あまり飲まなくて。


ーえっ!バーテンダーなのにお酒飲まないんですか!?

そうなんです。飲めないわけではないのですが家で自ら進んで飲んだりはしないですね。外で飲んでも3杯までって決めています。3杯くらいがちょうど美味しく飲める量だと思うので。


ーお酒を進んで飲まないのにバーテンダーになった理由ってあるのでしょうか?

元々工業系の高校を出ていて、資格を活かした仕事をしていたのですが徐々に「この仕事をずっとしているのはイメージつかないな」と思うようになりました。当時は千葉にいたのですが、地元である北海道に戻りたいという思いもあって「それだったらバーテンダーになって北海道に戻ろう」と思いついたのがきっかけです。


ーそうだったのですね。そこから10年以上続けるのはすごいです。

当時はモクテルというものはなかったので、ウイスキーを極めていました。たまたま飲ませていただいたウイスキーが美味しすぎて、お酒はあまり飲まないのですが「ウイスキーは勉強しなくては」と沼にハマりましたね。勉強したり資格を取得したりしました。


ー沼にハマったら徹底的に勉強されるのですね。そんなfunaoさんがモクテルにハマり始めた経緯を伺いたいです。

コロナ禍で酒類が自粛されたので、バーテンダーとして活動ができない時期がありまして。その時に年齢のこととか考えて「会社員として働くのもあまり得意じゃないしこれからどうしよう」って考えていたんです。今持っている自分の技術でできること、そして楽しく続けられそうなことってなんだろうと思った時に辿り着いたのがモクテルでした。


ーなるほど。コロナ禍の自粛期間にモクテルを作り始めたのですね。


「真似できるモクテル」を広めていきたい

ーfunaoさんはJMA日本モクテル協会も立ち上げられています。なぜ協会にしようと思ったのでしょうか?

お酒を進んで飲むわけではないですがお酒のことも好きです。お酒とモクテル、どちらも良いところがあると思っています。

しかし、モクテルの認知度はまだ低くお酒を飲む場所でモクテルを頼む人は少ないです。そんな中認知度を高めてたくさんの人にモクテルを届けたいという思いはあるのですが、一人で活動するのは限界があります。なので協会にして「モクテリスト資格講座」などを運営することでさらにモクテルに興味を持ってくださる人を増やしていきたいと考えるようになりました。


ー素敵ですね!資格のおかげでモクテルの認知が高まりそうです。

そうなんです。Instagramでもオリジナルモクテルのレシピを公開していたりするのですが、自分のレシピをぜひ真似して、モクテル自体の認知度を高めたいと思っています。


ー真似してほしいのですね!普通「レシピを真似して欲しくない」という人もいそうですが...。

そうなんですよね。レシピの公開を嫌がるのは、あまり自信が無い人では無いのかなぁと思っています。笑

特にモクテルはまだ歴史が浅いので、レシピを公開して真似してもらうことでどんどん広めていきたいですね。


ーカクテルもそうですけど、家で作るのには敷居が高そうですが...。

もちろん、敷居が高いのもあっていいと思っています。ただ作るのが難しくて敷居が高いものばかりだと「モクテルは技術力が必要でとっつきにくいもの」という印象になってしまう可能性があります。なので自分は、モクテルを身近なものにしてもらうために「凝っているように見えるけど意外と簡単だね」とか、子供でも飲めるジュースっぽいモクテルとか...敷居を低くして多くの人に知ってもらいたいと思っています。


ー確かに、ノンアルコールなので子供も飲めますね。今まで200以上レシピを考えてきたそうですが、どのように新しいモクテルを作るのでしょうか?

2つ方法はあります。1つは今あるカクテルをどうノンアルコールにアレンジするかを考える方法。2つ目はまず色をみて、イメージする方法です。


ー「色をみてイメージする」というのは?

例えば「春っぽい色のモクテルを作りたい」となった時に、「春っぽい緑のモクテルを作るにはどうしたら良いか」を最初に考えてから作る方法です。自分の持っている材料のラインナップを見ながら考えますね。


ーなるほど!すごいですね。バーテンダーとしての経験がないとできないですね

バーテンダーを始めた時もカクテルの本を買ってノートにバーってレシピを書き殴っていたんです。その経験が記憶のどこかで引っかかって、モクテル作りにも活かされているのかもしれません。


ーちなみに最近のお気に入りのレシピなどありますか?

ロックフォールというブルーチーズを使ったモクテルがとても美味しくできました。洋梨のシロップとNEMAのジンを合わせたものです。味も見た目も綺麗にできましたね。


レシピ詳細:https://www.instagram.com/p/CWSlLMNADrh/?igshid=YmMyMTA2M2Y%3D

ー見た目にもこだわっているのですね。

実は...天邪鬼ではあるのですが、見た目よりは自分は味を優先しています。見た目にこだわりすぎて味が疎かになってしまうのもよくないと思っているので。


ーなるほど。まず味、その次見た目なのですね。


モクテルのプロを全国に

ー今後のJMA日本モクテル協会としての目標はあるのでしょうか?

資格を広めて、モクテルに力を入れているお店を増やしていきたいです。自分一人だと全国にお店を作るのは不可能ですが、資格を持った人が全国にいて、その人たちがお店でモクテルを提供することでモクテルの認知度も上がると思っています。


ー素敵な目標ですね!これからの展開が楽しみです。

もしかしたら普段バーを経営しているお店が昼にモクテルのお店を開くことがあるかもしれない。そういった動きが広まっていったら嬉しいです。

「モクテリスト資格講座」を修了した人のみがもらえるバッジ。モクテルという言葉の由来である「Mockingbird(ものまね鳥)」をイメージして作られている。


モクテリスト資格講座の詳細はこちら:

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