今回ご紹介するのは、ピーチとウーロン茶を使用したカクテルを、ノンアルコールカクテル=モクテルへとアレンジしていきます。
単純明快なレシピを持つこのカクテル。
皆さんはなんと呼んでいますか?
もともとはレゲエパンチ
ピーチリキュールをウーロン茶で割るという、単純明快なカクテルですが、このカクテルはいつどこで生まれたのでしょうか??
調べてみると、1989年(1991年説もあり)に宮城県仙台市のBARサウサリートカフェ(Sausalito Cafe)が発祥と言われています。
お酒が苦手な女性の常連様のために作られたとされ、その女性がレゲエミュージックが好きだったことからこの名前となったようです。
元々は1980年代にウーロン茶のブームが始まり、1985年頃には焼酎をウーロン茶で割って飲むのが流行ったようです。
いわゆるウーロンハイと呼ばれるものですね。
そのような時代の流れもあって誕生したカクテルとも言えそうです。
その後1990年代後半に訪れたクラブブームにより、若者が楽しむようになり、爆発的に広まったとされています。
踊って乾いた喉を癒す為に、お腹が膨れるビールではなく、作り方も簡単で材料も手に入りやすいピーチリキュールとウーロン茶の組み合わせが、お店側にもお客様側にも都合が良かったわけですね。
なぜクーニャン??
そんな背景のあるレゲエパンチですが、何故クーニャンと呼ばれるようになったのでしょうか?
そもそもクーニャンと呼ばれるのは北海道地域だけのようで、ピーチリキュールにウーロン茶、そこに少しのジンを加えたカクテルを、酒場ならではのジョークも交えて『ピーチクーニャン(桃尻娘)』と名付けたようです。
そこからいつしかジンが入らなくなり、名前が略されクーニャンと呼ぶようになりました。
因みに鹿児島では、リキュールブランド『ルジェ』が販売しているピーチリキュールを使用している事からぺシェウーロン、関西地域では上海ウーロンなんて呼ばれているようです。
レゲエパンチをモクテルへ
それでは最後にレゲエパンチをノンアルコールカクテル=モクテルへとアレンジしていきます。
まずはレシピからです。
◼︎レシピ
・モナンフルーツミックスピーチ・・15ml
・BOSSティーベース紅茶・・30ml
・水・・90ml
・氷・・グラスいっぱい
◼︎作り方
・氷を入れたグラスに全ての材料を注ぎ、しっかりと混ぜ合わせたら完成
通常はウーロン茶で作りますが、基本的にはどんなお茶を使っても美味しくできますので、今回はBOSSの希釈用の紅茶を使用してみました。
簡単で美味しいフレーバーティーのように楽しめるクーニャン、是非作ってみてください。
最後に余談ですが...
Instagramでアンケートを取ったら、上記のような結果となりました。
私は当たり前のようにクーニャンと呼んでいたので、ちょっとびっくりな結果でした。
因みに東北エリア限定で、缶タイプのレゲエパンチが販売されています。
以上となります。
何気なく呼んでいる名前も、色々調べてみると面白い理由があるものですね。
◼︎ライターについて
・kazuki@モクテルクリエイター
JMA代表 ウイスキーコニサー ウイスキー検定1級 テキーラマエストロ
"昼にお酒を飲んだって、夜にノンアルコールだっていいじゃない"
お酒を否定するつもりはなく、当人もウイスキーが大好きで、特にタリスカーが好きです。
お酒を飲む人も飲まない人も、一緒に楽しめる文化を作りたいと思っています。
モクテルのスペシャリストを育成する資格講座、"モクテリスト"の運営もしています。
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