前回厳しいレビューとなった"ソルティドッグテイスト"と同日に販売された、同じシリーズの商品"ピニャコラーダテイスト"を、今回は飲んでいきたいと思います。
まずはピニャコラーダについて知りましょう!
前回の"ソルティドッグテイスト"はこちらより↓
そもそもピニャコラーダとは?
ピニャコラーダとは"Piña Colada"と表記され、ホワイトラム+パイナップルジュース+ココナッツミルクを使用して作られるカクテルの事です。
1963年にプエルト・リコのバーで誕生したとされています。
1955年頃に既に誕生していたという説もあるようですが、いずれにしてもこのくらいの年代に誕生したカクテルであることは間違いなさそうです。
余談ですが、プエルト・リコは何故このような表記(なんだか切り方が変な感じがする)になるのかというと...
プエルト・リコのサン・フアン市に入港したあのコロンブスが、「¡Qué Puerto Rico!(なんて美しい港なんだ!)」と叫んだ事に由来する。
とも言われています。
"Puerto"は、港という意味であり、"rico"は、豊かなという意味があります。
閑話休題......。
日本では1980年頃に起きた"エスニック料理"のブームにより、ココナッツミルクの入手が容易になった事から、広まったとされ、それ以前は"幻のカクテル"と呼ばれていたとかいないとか...。
ホワイトラムとパイナップルジュース、ココナッツミルクで作られるピニャコラーダは、味わいや派手めな飾り付けがされるところから、トロピカルカクテルを代表するものの一つとされています。
元々は"チチ"というカクテルが、ピニャコラーダより先にあり、レシピが同じカクテルでしたが、ピニャコラーダの方が有名になったことにより、チチは"ウォッカ"をベースとしたカクテルへと変貌していきました。
ピニャコラーダテイストを飲んでいく
前置きはこれくらいにして、ピニャコラーダテイストを飲んでいきたいと思います。
こちらもソルティドッグテイストと同様に太めのストローが付属しています。
グラスに注ぐと分かりにくいですが、こちらもソルティドッグテイストと同じように、果肉(パイナップル)がたっぷりと入っているので、食べながら飲むという楽しみがあります。
まずは香りからですが、こちらもお酒を感じる独特な香りがします。
ソルティドッグテイストよりは、柔らかいアルコールの香りです。
味わいですが、ココナッツミルクの風味にすこーしパイナップルの味わいがする感じです。
パイナップルを噛みながら飲むため、実際にはもう少しパイナップルの味わいが感じられますが、液体だけでは本当にすこーしだけ感じます。
チャートに表すと以下のようになります。
◼︎甘味 3
◼︎酸味 1
◼︎苦味 1
◼︎コスパ 3
◼︎キレ 3
まずは甘味からですが、優しい爽やかな甘さというイメージです。
独特の甘さのあるココナッツミルクがあまり得意ではない方でも、楽しめる甘さではないかと思います。
酸味と苦味はどちらも1としましたが、パイナップルに由来する酸味が若干感じられます。
苦味は殆ど感じられませんでした。
コスパは、こちらも270gで257円となっており、やはりちょっと高級な部類の飲み物となります。
果肉がゴロゴロ入っていますので、飲み応えはあります。
最後にキレに関してですが、すっきりとした甘さのため、ベタベタと残る甘さではなく、噛みながら飲む楽しさも相まって、ゴクゴク飲める印象です。
ピニャコラーダテイスト総評
さて最後に総評となりますが...
ソルティドッグテイストと比べると、ピニャコラーダを感じられる味わいではあるかと思いますが、こちらもやはり全体的な味がボヤけているように感じます。
あくまで個人的なものですが、パイナップルを感じさせたいのか、ココナッツミルクを感じさせたいのかをはっきりとして、どちらかに振り切った方が良いのではないかと感じました。
ただミルクベースの飲み物は、どうしても飲み応えがあるものが多いため、すっきり爽やかに楽しみたい方にはピッタリではないかと思います。
以上となります。
どちらの商品も辛口気味のレビューとなりましたが、それだけお酒を使わずにお酒感を表現する事が難しいという事がわかりました。
これから色々な商品が出てくることによって、どんどんとクオリティが高くなっていき、近い将来には、お酒が入っているのかいないのかの判断が難しい商品もたくさん出てくると思っています。
◼︎ライターについて
・kazuki@モクテルクリエイター
JMA代表 ウイスキーコニサー ウイスキー検定1級 テキーラマエストロ
"昼にお酒を飲んだって、夜にノンアルコールだっていいじゃない"
お酒を否定するつもりはなく、当人もウイスキーが大好きで、特にタリスカーが好きです。
お酒を飲む人も飲まない人も、一緒に楽しめる文化を作りたいと思っています。
モクテルのスペシャリストを育成する資格講座、"モクテリスト"の運営もしています。
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