世界三大美女と言われる"楊貴妃"。
その名前を冠したカクテルがあるのをご存知ですか？
今回は楊貴妃のお話と、その名前に恥じないカクテルを、ノンアルコールカクテル＝モクテルへとアレンジしていきます。
楊貴妃とは？
世界三大美女として有名な楊貴妃ですが、そもそもどんな人だったのでしょうか？
楊貴妃とは、中学唐代の皇妃。姓は楊、名は玉環。
皇妃とは皇后と同義であり、つまりは天皇や皇帝の正妻である事を表します。
一般的に、唐の時代は618年-907年までのことを言い、日本からは遣唐使が派遣されていた事で知られています。広くアジアを支配していた大帝国で、その影響力は相当なものだったとされます。
そんな時代の皇妃、楊貴妃は傾国の美女とも呼ばれています。
傾国の美女とは、読んで字の如く、皇帝が溺愛し過ぎて政治を疎かにしたため、その国家を崩壊、もしくは崩壊寸前まで至らせた女性の事を指します。
当時大きな影響力を持った国の皇帝を、それほどまでに魅了した美女であった楊貴妃ですが、そんな彼女がこよなく愛したフルーツがあります。
それが"茘枝"ライチです。
楊貴妃が愛したライチ
傾国の美女とも呼ばれる楊貴妃ですが、その当時の皇帝、玄宗皇帝は楊貴妃を喜ばせるために、好物であるライチを遠く離れた地から取り寄せていたとされており、ライチ専用の運搬ルート"ライチロード"なるものも、作ったと言われています。
ライチは当時
ライチは枝を離れると1日で色が変わり、2日で香りが変わり、3日で味が変わる
ライチは鮮度が落ちるのが早い果物であったため、このような措置を講じていたのでしょう。
確かに現代でもライチは、冷凍状態で流通するものがほとんどで、生のライチを手に入れる機会は少ないかもしれません。
国内ではわずか1%しかライチは生産されておらず、鹿児島や宮崎、沖縄の一部で生産されています。
そんなライチですが、楊貴妃が好んだ事からもわかるように、美容にとても良い成分が含まれています。
まずはビタミンC。
みかんと同じくらいのビタミンCが含まれています。
ビタミンCは、がんや動脈硬化の予防や老化防止、ストレスやかぜなどの病気に対する抵抗力を強める働きがあるとされています。
次に葉酸。
赤血球を作るため、貧血の予防や血行を促し、顔色や肌の調子を整えます。
またDNAの合成を促進させるとされ、特に妊娠中には重要な栄養成分です。
そしてカリウム。
体内の余分な水分や塩分の排出を促してくれます。高血圧や体のむくみ防止に良いでしょう。
比較的多いとされるスイカが120mgであるのに対し、ライチは170mgと相当多い事が伺えます。
楊貴妃カクテルを楊貴妃モクテルへ
それでは楊貴妃カクテルをノンアルコールカクテル＝モクテルへとアレンジしていきます。
まずはレシピから
◼︎レシピ
- モナンライチフルーツミックス・15ml
- モナン金木犀シロップ・・・・10ml
- ヴィンテンステッラオーストラリア・・30
- 1883ブルーキュラソー・・・5ml
- グレープフルーツジュース・・90ml
- 丸氷・・1個
◼︎作り方
- 丸氷入れたグラスにブルーキュラソー以外を注ぎ、よく混ぜ合わせる
- ゆっくりブルーキュラソーを注ぐと完成
本来のレシピでは"桂花陳酒"というお酒を使用します。
桂花陳酒とは中国生まれのお酒で、白ワインに金木犀の花を3年間漬け込んだものです。
今回は代用として、金木犀のシロップと白ワインを使用しています。
ライチと金木犀の独特の香りと、白ワインとグレープフルーツジュースのさっぱりとした味わい、混ぜる前後の色合いのどちらともが、なんとも表現できないような妖艶さを醸し出し、世界三大美女の楊貴妃の名前にふさわしいモクテルになりました。
以上となります。
男って......ってなる話でした。笑
◼︎ライターについて
・kazuki@モクテルクリエイター
JMA代表 ウイスキーコニサー ウイスキー検定1級 テキーラマエストロ
"飲まない日だって充実を"
お酒を否定するつもりはなく、当人もウイスキーが大好きで、特にタリスカーが好きです。
お酒を飲む人も飲まない人も、一緒に楽しめる文化を作りたいと思っています。
モクテルのスペシャリストを育成する資格講座、"モクテリスト"の運営もしています。
InstagramやTwitterはこちらより↓
0コメント