はじめに
今回は”ヴィンテンスメルロー”というノンアルコールの赤ワインについてご紹介していきます。
「ノンアルコールの赤ワインって、ぶどうジュースでしょ？」って思っているそこのあなた！一度でいいから本格的なものを飲んでみませんか？
ベルギー大使館が推奨する？脱アルコール製法によるコク
この赤ワイン、ベルギー大使館が推奨する飲料メーカーネオブュル社が製造しています。
ネオブュル社の歴史は古く、なんと1895年に設立しており、130年近い歴史があります。
そんな歴史のあるネオブュル社ですが、ノンアルコールのワインの製造にも非常に力を入れており、ワインのようなものを使用して、ノンアルコールワインを作るのではなく、通常通りワインを醸造して、発酵時に生まれる香りやコク、味わいを壊さずなるべく残せるように、独自の低温低圧状態で蒸留し、アルコール分を除去する製法をとっています。
それでも失ってしまった成分はその後、香料や酸味料などを用いて、なるべく作りたてのような状態を表現しています。
非常にこだわりのある作り方をしていますが、実際に飲んでみます。
ヴィンテンスメルローの実力
それでは実際にティスティングをしていきたいと思います。
色は黒みがかった赤色。
香りは若干ブルーベリーに似たような香りと、焼きたてのパンのような香りもします。パンのような香りは、実際に発酵させているからこそ、しっかりと感じられるのではないかと思います。
飲んでいくと酸味は穏やかで、余計な甘さは感じず、飲み終わりにかけてしっかりとタンニンを感じることができます。
ワインの表現でよく聞くタンニンですが、簡単に言うと、渋みに大きく関与してくる成分で、他にはボディ感（飲みごたえ）を感じさせたり、赤ワインの色合いを安定させたりしています。
チャートに表すとこのような感じになります。
◼︎甘味 1
◼︎酸味 3
◼︎苦味 4
◼︎コスパ 4
◼︎キレ 3
まずは甘みからですが、ほとんど感じられません。フルーティな香りがするため、多少甘さがあるように感じる程度です。
酸味はしっかりと感じられますが、バランス良くあると感じます。変に際立つようなことはありません。
苦味というより渋味がしっかりと感じられます。口の中に長く残るイガイガした感じがしっかりとあります。このタンニンがあることによって、赤ワインを飲んでいる感をしっかりと感じます。
コスパですが、1本税込1490円。
この味わいでこの値段であれば、満足感は高いと思います。まずはお試しあれ！って感じです。
キレに関しては、タンニンによる苦味が長く続きますが、それ以外は飲み終わりにすっきりと消えていく印象です。
よりカジュアルに！クラフトコーラを合わせる！
そのままでも充分に楽しめるノンアルコール赤ワイン、ヴィンテンスメルローですが、今回は最近話題のクラフトコーラをプラスして、カリモーチョというカクテルを、ノンアルコールで作っていきます。
まずはレシピです。
◼︎レシピ
・ヴィンテンスメルロー・・90ml
・オフコーラPM6:00・・30ml
・ウィルキンソンタンサン・・90ml
◼︎作り方
・グラスに氷を入れ、炭酸水以外を注ぎ、しっかりと混ぜ合わせる
・ゆっくり炭酸水を注ぎ、軽く混ぜ合わせたら完成
簡単なレシピですが、赤ワイン独特のタンニンも残しつつ、クラフトコーラのスパイス感と炭酸水のシュワシュワ感も感じられ、ゴクゴク飲めるモクテルに仕上げました。
今回使用したクラフトコーラ"OFF COLA"は、スパイス感が非常に強く感じられますので、赤ワインに合わせるにはピッタリかと思います。
もちろん王道のコカコーラを使用しても美味しく楽しめると思います。
また最近は、様々なクラフトコーラが販売されていますので、色々作って飲み比べてみるのも楽しいかもしれません。
以上となります。
少し前までは「ぶどうジュースでしょ？」と言われ、飲まれることすらなかったノンアルコールワインですが、もうこんなに素晴らしいクオリティになっています。
飲まずに「ノンアルコールなんて...」と言う前に、一度でいいから是非飲んでみませんか？
◼︎ライターについて
・kazuki@モクテルクリエイター JMA代表 ウイスキーコニサー ウイスキー検定1級 テキーラマエストロ
"飲まない日だって充実を"
お酒を否定するつもりはなく、当人もウイスキーが大好きで、特にタリスカーが好きです。
お酒を飲む人も飲まない人も、一緒に楽しめる文化を作りたいと思っています。
モクテルのスペシャリストを育成する資格講座、"モクテリスト"の運営もしています。
InstagramやTwitterはこちらより↓
0コメント