【RECIPE】高貴なキール?? キールロワイヤル

今回はワインベース、特にシャンパンをベースにしたカクテルの、その名の通り王様"キールロワイヤル"を、ノンアルコールカクテル=モクテルへとアレンジしていきます。

キールから派生したカクテル、キールロワイヤル。
まずは元のキールの誕生を秘話を知りましょう。

市長の名前?ワインの売れ行き不振により誕生したキール

カシスと白ワインで作られるカクテル、キール。

生まれたのはフランスで、第二次世界大戦後にはすでに楽しまれていたカクテルと言われています。

キールを考案した人物は、フェリックス・キールという、フランスはディジョン市の市長を務めていた方です。

売れ行きが伸び悩んでいたワインを、どうにかしたい!という事で、もう一つの地元の特産であるカシスと組み合わせてカクテルを作り、売り出したことが始まりと言われています。

この作戦は功を奏して、白ワインとカシスのリキュールの販促に成功しています。


その功績から、いつしか開発した市長、キールの名前がつけられ、世界的にも有名なカクテルとなりました。


そんなキールの白ワインシャンパンに変更して作られる、キールロワイヤルですが、実は生まれたのはフランスではなく、オーストリアのウィーンにある、インターナショナルというお店とされています。

一度開けてしまうと、どんどん炭酸が抜けてしまうため、シャンパンやスパークリングワインを使用したカクテルは普及し難い側面がありましたが、シャンパンストッパーという器具が誕生した事により、状況が変わっていきます。

このシャンパンストッパーが誕生したのが、第二次世界大戦後と言われており、その後どんどんシャンパンやスパークリングワインを使用したカクテルが、より簡単に沢山の人に楽しまれるようになっていきます。

キールロワイヤルをモクテルへ

そんな歴史のあるキールロワイヤルを、ノンアルコールカクテル=モクテルへとアレンジしていきます。

まずはレシピからです。


◼︎レシピ
・1883カシス・・10ml
・デュク・ドゥ・モンターニュ・・100ml


◼︎作り方
冷やしたフルートグラスに材料を注ぎ、軽く混ぜ合わせると完成


注いで混ぜるだけで簡単にできますが、非常にクオリティの高い味わいとなりました。


カシスの独特の凝りと酸味を感じられながら、スパークリングワインの爽やかなシュワシュワ感ですっきりと楽しめます。


今回使用した1883のカシスシロップは、ただ甘いだけではなく、しっかりとカシスの酸味や香りを感じられるので非常におすすめです。

スパークリングワインは、ベルギー生まれのデュク・ドゥ・モンターニュを使用しています。


今回使用したタイプは、普段からお酒を楽しまれる方には、甘さを強く感じ、普段からお酒を飲まない方には、程よい甘さを感じられるタイプとなっているかと思います。

ブリュットタイプはこちらに記事がありますので参考にしてみてください。

単純な組み合わせこそ、それぞれの材料のクオリティや分量で、味わいに大きな差が出ることを感じられるモクテルとなっています。


他のカシスのシロップやスパークリングワインで試してみるのも楽しいかもしれません。


例えば、ノンアルでワインの休日(白)を使用しても美味しくできました。


以上となります。


自身の街の産物を利用するために、自らが行動した結果、世界中で愛されるカクテルが生まれたわけですね。


◼︎ライターについて

・kazuki@モクテルクリエイター 

JMA代表 ウイスキーコニサー ウイスキー検定1級 テキーラマエストロ


"昼にお酒を飲んだって、夜にノンアルコールだっていいじゃない"


お酒を否定するつもりはなく、当人もウイスキーが大好きで、特にタリスカーが好きです。


お酒を飲む人も飲まない人も、一緒に楽しめる文化を作りたいと思っています。


モクテルのスペシャリストを育成する資格講座、"モクテリスト"の運営もしています。

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