【RECIPE】名前の由来は”大砲”??フレンチ75

今回は”フレンチ75”というカクテルを、ノンアルコールカクテル=モクテルへとアレンジしていきます。


なんだか素敵な名前に感じるフレンチ75ですが、調べていくとなかなか物騒な名前の由来をご存知でしょうか??


名前の由来は”大砲”?

まずはフレンチ75の中身ですが、ジンとレモンジュース、シュガーシロップとシャンパンで作られます。


簡単に説明すると、ジンフィズというカクテルがありますが、そちらのレシピの炭酸水をシャンパンに変更すると、フレンチ75というカクテルになります。


なんだかお洒落に聞こえる”フレンチ75”という名前ですが、名前の由来は第一次世界大戦に由来します。


第一次世界大戦の際に、パリのアンリバーで誕生したとされ、フランスの戦勝を祈願して作られたと言われています。


当時フランス軍が採用した大砲『M1897 75mm野砲』の口径を名前につけたカクテルで、ベースのお酒が変わると名前が変わり、ジンがフレンチ75、バーボンウイスキーがフレンチ95、ブランデーがフレンチ125というように変化していきます。


第一次大戦の際に誕生したカクテルなので、2022年現在から遡ること100年以上も前に誕生したことになります。


フレンチ75をモクテルへとアレンジする

それではここからは、フレンチ75をノンアルコールカクテル=モクテルへとアレンジしていきます。

今回はフレンチ75の持つ、お洒落な名前のイメージ(実際は結構物騒)似合うようにちょっとしたアレンジを加えています。

まずはレシピです。


◼︎レシピ
・タンカレーアルコールフリー・・30ml
・1883サトウキビシロップ・・10ml
・レモンジュース・・10ml
・デュクドゥモンターニュブリュット・・100ml
・水出しバタフライピー・・30ml
・氷・・たくさん


◼︎作り方
・グラスに氷を入れ、バタフライピー以外を注ぎ、軽く混ぜ合わせる
・ゆっくりとバタフライピーを注ぐと完成


アレンジレシピとして、水出しのバタフライピーを使用しました。


本来は淡い黄色の色合いのカクテルで、これはこれで美しいですが、青色っぽい紫色を加えることによって、より綺麗に感じられるように仕上げました。


バタフライピーは、酸味に反応して色を変える動きがあり、このモクテルも混ぜ合わせると綺麗なピンク色に変化します。

色の変化を楽しめますし、バタフライピーそのものは、ほとんど味や香りがしないものなので、味わいにも影響を与えません。


更にノンアルコールのスパークリングワインのレベルが格段に上がっており、甘さが控えめでキレがあるため、非常に使い勝手が良かったです。

そのスパークリングワイン”デュクドゥモンターニュブリュット”については、こちらに詳しく説明してありますので、ぜひ読んでみてください。

タンカレーのノンアルコールジンは、2022年10月現在では日本未発売となっております。
国産のノンアルコールジンもありますので、こちらで代用しても美味しく楽しめると思います。

以上となります。


お洒落に感じる名前の裏側は、割と物騒な感じでした...。

ただし味わいはすっきり爽やかで、モクテルとしてもしっかりと楽しめる味わいになっています。



◼︎ライターについて
・kazuki@モクテルクリエイター 
JMA代表 ウイスキーコニサー ウイスキー検定1級 テキーラマエストロ

"昼にお酒を飲んだって、夜にノンアルコールだっていいじゃない"

お酒を否定するつもりはなく、当人もウイスキーが大好きで、特にタリスカーが好きです。

お酒を飲む人も飲まない人も、一緒に楽しめる文化を作りたいと思っています。

モクテルのスペシャリストを育成する資格講座、"モクテリスト"の運営もしています。
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