今回は日本ではレオナルド、世界的にはロッシーニと呼ばれるカクテルを、ノンアルコールカクテル=モクテルへとアレンジしていきます。
あの名作、プリティ・ウーマンのワンシーンを思い出させる味知っていますか?
映画プリティ・ウーマン
1990年に公開された、リチャードギアとジュリアロバーツが出演する映画です。
簡単なあらすじは、実業家と売春婦が出会い、次第に惹かれあっていくというストーリーとなっています。
その劇中のとあるワンシーンに、いちごを食べながらシャンパンを飲むというシーンがあります。
当時お酒を飲めた女性の多くが、真似をして
楽しんだのではないかと思わせるほど、有名なシーンです。
ちなみに劇中のそのシーンで使われていたシャンパンは、世界で1番飲まれていると言われる"モエ・エ・シャンドン"のアンペリアルとなっています。
ロッシーニとレオナルドのお話
ロッシーニとレオナルド。
なぜこのカクテルには、2通りの呼び名があるのでしょうか?
このカクテルが誕生したのは、イタリアの「ハリーズバー」とされています。ここはベリーニが誕生したバーとしても有名ですが、こちらはヴェネツィアにあるハリーズバーです。
実はこのヴェネツィアにあるハリーズバーの20年後に、フィレンツェでハリーズバーが誕生しています。
そもそも、フランスはパリにあるハリーズバーの許可を得て、ヴェネツィアに誕生したハリーズバーがあり、その20年後にはフィレンツェにもハリーズバーが誕生することになります。
ヴェネツィアのハリーズバーは、パリのハリーズバーから許可を得ていますが、フィレンツェのハリーズバーとは経営が違い、ライバル関係にあるとされています。
そして、ヴェネツィアでベリーニが誕生したことを受け、フィレンツェでは赤いブドウを使用した"ティツィアーノ"が作られます。
グレープフルーツジュースとグレナデンシロップ、スパークリングワインを使用して作られるティツィアーノは、ベリーニという画家の弟子の名前をつけています。
更にフィレンツェではこのカクテルのアレンジとして"レオナルド"を作ります。
この"レオナルド"は、あのレオナルド・ダ・ヴィンチが由来となっています。
ここまで来るともうお分かりの方もいらっしゃると思いますが、"ロッシーニ"はヴェネツィアから程近い町の出身のオペラ作曲家の名前に由来しています。
お互いに非常に意識していることがわかっていただけたと思いますが、要約すると...
「バチバチにやり合った結果が、名前の違いになっている」
ということでよろしいでしょうか?笑
元々はレオナルドと呼ばれていましたが、フィレンツェで作られたカクテルを、ヴェネツィアで同じ名前でオーダーされるのは「癪に触る」ということで、ロッシーニという名前で作られるようになりました。
先に作られたのはレオナルドですが、ヴェネツィアのハリーズバーの方が、知名度や技術力が高いこともあって、ロッシーニの名前が広まったとされています。
ロッシーニをノンアルコールで楽しもう!
世界基準の名前を使用しますが、ロッシーニをノンアルコールカクテル=モクテルへとアレンジしていきます。
まずはレシピです。
◼︎レシピ
・モナンストロベリーシロップ・・10ml
・デュクドゥモンターニュブリュット・・100ml
◼︎作り方
・グラスにスパークリングワイン、ストロベリーシロップの順番に注ぎ、軽く混ぜ合わせると完成
いちごジャムのような味わいと香りに、スパークリングワインのシュワシュワ感が心地よい味わいとなっています。
ノンアルコールでも注いで混ぜるだけで、簡単にリッチな気分が味わえます。
使用したスパークリングワインについては、こちらに詳しく書いていますので、是非読んでみてください。
以上となります。
ノンアルコールなので、お風呂に入りながら飲んでも安心です。
簡単に作れますので、真似して作って、プリティ・ウーマンのワンシーンを再現してみてくださいね。
◼︎ライターについて
・kazuki@モクテルクリエイター
JMA代表 ウイスキーコニサー ウイスキー検定1級 テキーラマエストロ
"昼にお酒を飲んだって、夜にノンアルコールだっていいじゃない"
お酒を否定するつもりはなく、当人もウイスキーが大好きで、特にタリスカーが好きです。
お酒を飲む人も飲まない人も、一緒に楽しめる文化を作りたいと思っています。
モクテルのスペシャリストを育成する資格講座、"モクテリスト"の運営もしています。
InstagramやTwitterはこちらより
本文内で使用しているフリー画像はこちらから利用させていただいています。
0コメント