【RECIPE】画家の名前?ベリーニをモクテルへアレンジ!

今回ご紹介するのは、シャンパンを使用して作られる、ほのかなピンク色が特徴のベリーニを、ノンアルコールカクテル=モクテルへとアレンジしていきます。

まずはベリーニについて知っていきましょう。

ベリーニの歴史

多くの方がご存知だと思われるカクテルの1つ、ベリーニですが、どのような誕生秘話があるのでしょうか?

ベリーニが誕生したのは、1948年イタリアはヴェネツィアのバー「ハリーズバー」で誕生したとされています。

当時のバーのオーナーであるチプリアーニが、画家のジョヴァンニ・ベリーニの描いた絵画の鮮やかなピンク色にインスパイアされ作ったカクテルというのが、一般的に知られる誕生秘話です。

余談ですが、カクテルに画家の名前をつけるようなお洒落な感性を持つチプリアーニは、諸説ありますが、実はあの"カルパッチョ"を世に知らしめたとも言われています。

こちらも画家のヴィットーレ・カルパッチョが好んで食べていた物にその名前をつけたと言われています。

そんなベリーニは、桃のピューレにスプマンテやプロセッコを加えて作られるカクテルで、誕生明快なレシピとなっています。

次はスプマンテやプロセッコ、シャンパンとは果たしてどう違うかを、簡単ではありますが、解説していきます。

シャンパン?スプマンテ?プロセッコ?

どれも発泡性のワイン=スパークリングワインに分類されますが、作られる地方や製法によって細かく分類されます。

シャンパンは、フランスのシャンパーニュ地方で作られるスパークリングワインの事です。

スプマンテは、イタリアで作られるスパークリングの総称です。しっかりと発泡性のあるスパークリングワインのことを指し、微発泡のものはフリツァンテと呼ばれます。

プロセッコは、イタリアのヴェネト州で生産される小さな白ブドウ、グレーラ種を使用して作られるスパークリングワインです。
スプマンテよりもやや苦めでドライな味わいとなります。
ちなみにグレーラ種は、もともとプロセッコと呼ばれていました。

モクテルでも楽しめるベリーニ

ベリーニの歴史を知ったところで、いよいよそのベリーニをノンアルコールカクテル=モクテルへとアレンジしていきます。

まずはレシピです。

◼︎レシピ
・モナンフルーツミックスピーチ・・15ml
・デュクドゥモンターニュブリュット・・90ml


◼︎作り方
・別のグラスに、ピーチシロップとスパークリングワイン(30ml程度)を注いで、しっかりと混ぜ合わせる
・シャンパングラスにスパークリングワインを注ぎ、混ぜ合わせたシロップを注ぐと完成


混ぜて注ぐだけの簡単なレシピです。

単純なシロップよりもフルーツ感がたっぷり感じられる、モナンフルーツミックスを使用しています。

こちらは桃のピューレを使用しているので、いつでもフレッシュな桃のピューレのような味わいを楽しめます。

ですがこのシロップは非常に重たいテクスチャーとなっています。

そのため、事前にしっかりと混ぜ合わせないと、グラスの底に沈み、余計に混ぜる必要が出てきてしまいます。

せっかくのスパークリングワインのシュワシュワ感をなくしてしまうことになりますので、事前にしっかりと混ぜ合わせて、注ぐだけでしっかり混ざるようにしています。

柔らかい桃の香りと味わいに、スパークリングワインの酸味と爽快なシュワシュワ感が楽しめるモクテルとなりました。

使用しているスパークリングワインについては、こちらをご覧頂ければと思います。
以上となります。
注いで混ぜるだけですが、ちょっとしたひと手間でより美味しく楽しめますので、是非真似してみてください。

◼︎ライターについて
・kazuki@モクテルクリエイター 
JMA代表 ウイスキーコニサー ウイスキー検定1級 テキーラマエストロ

"昼にお酒を飲んだって、夜にノンアルコールだっていいじゃない"

お酒を否定するつもりはなく、当人もウイスキーが大好きで、特にタリスカーが好きです。

お酒を飲む人も飲まない人も、一緒に楽しめる文化を作りたいと思っています。

モクテルのスペシャリストを育成する資格講座、"モクテリスト"の運営もしています。

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