甘系カクテルの王道とも言える”グラスホッパー”。王道カクテルの復習と、ノンアルコールカクテル=モクテルへのアレンジを紹介していきます。
今回のポイントは『緑色を使わずに』作るグラスホッパーです。
そもそもグラスホッパーとは?
甘系カクテルの王道”グラスホッパー”ですが、そもそもどんな味わいなのか?名前の由来などを今一度おさらいしてみたいと思います。
まずは味わいからですが、簡単にいうと”チョコミント”の味わいになります。苦手な人は苦手なあの”歯磨き粉”っぽいと表現されることもある味わいです。
チョコレートとミントのリキュール、生クリームを使用して作られるので、濃厚なチョコミントといった感じですね。
次に名前の由来ですが、グラスホッパーとは英語で”バッタ”を意味する言葉です。
色合い的には似ていますので納得できますが、なぜ飲み物に昆虫の名前をつけたのでしょうか...?
アメリカはサンフランシスコのパレスホテルで誕生したとされ、このホテルが開業したのが1909年であることから、今から100年程前には誕生していることが窺えます。
現在ではショートカクテルに分類され、シェイクしてカクテルグラスに注ぐレシピが一般的ですが、誕生した当時はそれぞれの材料を、比重の違いを利用して3層に積み上げるスタイルで提供されていました。
所謂”プースカフェ”と呼ばれるスタイルです。イメージとしてはこんな感じです。
生クリームを使用している場合は特にシェイクをすることによって、生クリームを泡立てたようなフワッとした食感や舌触りが味わえるようになります。
プースカフェスタイルは確かに見た目に美しいですが、シェイクした時に感じられる味わいなどは得られることができないため、現在ではシェイクするスタイルになっているのではないでしょうか?(単純に材料を選びすぎるという理由もありますが)
”緑色を使わずに”グラスホッパーを作る
さてそれでは本題に入っていきます。
まずはレシピからです。
◼︎レシピ
・1883フレンチバニラ・・・・・15ml
・1883モヒートミント・・・・・10ml
・1883ブルーキュラソー・・・・5ml
・モナンホワイトチョコレート・・10ml
・生クリーム・・・・・・・・・・10ml
・牛乳・・・・・・・・・・・・・30ml
◼︎作り方
・全ての材料をシェイカーに入れドライシェイクし、グラスに注ぐと完成
緑色の作り方ですが、茶色+青色で作れます。作りたい緑色にもよりますが、茶色を1とすると青色は0.3くらいで調整するといいでしょう。とにかく”ちょっとずつ”調整してみてください。
この緑色の作り方は、かの有名なバーテンダー上田和男氏のオリジナルカクテル”キングスバレイ”というカクテルで使われている技法です。ウイスキーにブルーキュラソーを加えることにより、淡い緑色を表現しているカクテルです。
また、このレシピではシロップや生クリームを使用しているため、牛乳を使用してもったりとしすぎないように調整しています。
濃厚なチョコレートのような味わいに爽やかなミントと、ほんのりオレンジが香る味わいに仕上がりました。
◼︎ライターについて
・kazuki@モクテルクリエイター
JMA代表 ウイスキーコニサー ウイスキー検定1級 テキーラマエストロ
"飲まない日だって充実を"
お酒を否定するつもりはなく、当人もウイスキーが大好きで、特にタリスカーが好きです。
お酒を飲む人も飲まない人も、一緒に楽しめる文化を作りたいと思っています。
モクテルのスペシャリストを育成する資格講座、"モクテリスト"の運営もしています。
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