【Review】 ニュージーランド生まれ Six Barrel Soda知ってます?

はじめに


最近話題のクラフトコーラをはじめ、様々なメーカーより高品質のシロップなどが沢山出てきていますね。
今回は、ニュージーランド生まれのスタイリッシュなボトルに身を包んだ、最高にナチュラルなシロップ"Six Barrel Soda"を紹介していきます。

NZ Artisan Awards 最高金賞受賞

2012年に、ニュージーランドのバーで働いていた"joe"と"mike"が設立したSix Barrel Soda社。
彼らは販売されている清涼飲料水の品質に満足しておらず、それなら「自分達で満足のいくシロップを作っちゃえ!」って感じで、彼らのシロップ作りはスタートしました。
その後、コカコーラでマーケティングを担当していた"Chris"が加わり、よりこだわりの強いシロップ作りに邁進していき、2021年にはNZ Artisan Awards にて、ノンアルコール部門の1位、金賞に輝きました。

Six Barrel Soda 4つのこだわり

シックスバレルソーダには、相当なこだわりが感じられます。
  • 以下公式サイトより引用

①こだわりのクラフト製法創造的なフレーバー。「無限のアイデア」があり、全てキッチンで天然由来の原材料を使用し手作りされています。
②厳選された素材ニュージーランドをはじめ、世界中から厳選された果実やハーブ・スパイスを使用。
③保存料・人工甘味料不使用余分な色や風味付けを含まず、天然の果物やスパイスから作られています。
④身体にやさしいサトウキビ砂糖はパラグアイ産のサトウキビから作られた甘蔗糖を使用。他のシロップよりも砂糖が約30%少なくなっています。

このようなこだわりがあるようです。
後ほど飲んでみてのレビューはしていきますが、簡単な感想を述べますと、「とにかく無駄な甘さがなくて、すっきり爽やか」という印象を強く受けました。

何故こんなに"すっきり爽やか"なのか?

まずはここで、成分表記を見てみましょう。

今回は、"COLA SIX""CLASSIC TONIC"の2種類を表示しています。
どちらも100g当たりのエネルギーが"168kcal"となっています。これから実際のカロリーを計算してみます
※厳密には違いますが、計算を簡単にするために100g=100mlとして考えます。


シックスバレルソーダは、シロップ:1に対して、炭酸水:5で割る事を勧めています。
1:5で割ると考えると、シロップ30ml:炭酸水等150mlと言う計算になります。
100gのカロリーが168kcalと言うことは、30mlのカロリーは約⅓という事になり、50.4kcalになります。
炭酸水は無糖のものを使用すると仮定した場合、上記の方法で作ったドリンク180mlのカロリーは、シロップのみのカロリーとなります。
180mlを半分にすると90ml。ざっくりではありますがこれで100mlに近づきました。
シロップ30ml +炭酸水150ml=180mlのカロリーは50.4kcal。
半分の90mlのカロリーは50.4kcalの半分の25.4kcal。
全量100mlにすると30kcal弱になります。


前置きが長くなりましたが、通常のコカコーラのカロリーは100gで45.9kcalとなっているので、シックスバレルソーダのカロリーは約⅔のカロリーということになります。
ちなみに168kcalは、6枚切りの食パン1枚当たりのカロリーと、ほぼ同じとなっています。
もちろんカロリーだけで判断はできませんが、それでも非常にカロリーが少ないこともあり、すっきり爽やかになるのではないかと思います。

実際に飲んでみる

それでは実際に飲んでいきたいと思います。
今回は"COLA SIX""CLASSIC TONIC"の2種類を飲んでいきます。

※どちらもシロップ20mlに対して、ウィルキンソンの炭酸水100mlで割っており、推奨通りシロップ1に対して、割材5の計算となっています。

まずは写真右側の若干黄色っぽい色合いをした"CLASSIC TONIC"から。
原材料は下記写真の通りです。

色合いもそうですが、"レモン果汁、レモングラス、レモン皮"と、レモンをベースに味を構成しているのが伺えます。
ただ香りはレモンの香りも若干感じられますが、木の香りや、香草に似た苦味を感じる香りが強い印象です。

口に含んで飲んでみると、まずしっかりとした苦味を感じます。レモンの皮の白い部分を噛んだ時のような苦みです。この苦みは飲み終わってからも長く続き、赤ワインを飲んだ時に感じる"タンニン"に似た感じです。
シロップではありますが甘さはほぼ感じられず、とにかくしっかりとした苦味と、若干のレモンの爽やかな香りを感じる味わいとなっています。

甘さはほとんど感じられませんし、先ほどのカロリー計算でもそれは証明されているかと思いますが、これだけ甘さを感じないため、作る際にほとんど混ぜる必要がありません。
後ほど紹介するコーラのシロップも同じサラサラ感があります。

通販のクラフトコーラやシロップは、どうしても重めの液体の場合が多く、炭酸を含む飲料で割る際は、炭酸を壊してしまいがちです。
その悩みを解決してくれるため、より爽やかに軽やかに楽しめるシロップとなっています。

そのため推奨する作り方も、炭酸→シロップの順番に記載されています。(通常はシロップ→炭酸の場合が多い)
個人的にはどのシロップもこの作り方を推奨しているので、この記載は非常に嬉しく思います。
"CLASSIC TONIC"の味わいをチャートで表すと以下のようになります。

◼︎甘味 1
◼︎酸味 1
◼︎苦味 5
◼︎コスパ 3
◼︎キレ 3


甘味は、とにかく優しい甘味で、口に残るベタベタした甘味は全くありません。

酸味もあまり感じられませんが、レモンの香りのおかげで、爽やかに香る程度です。

苦味はとにかく強いです。赤ワインのタンニンのような長く続く苦味、レモンなどの皮の白い部分を噛んだような苦味もあります。口がイガイガする感じもあります。

コスパですが、1本税込2700円で15〜16杯作れます。クオリティの高さは折り紙付きですし、とにかくこだわりの天然素材を使用しており、この値段はもしかすると安いのかもしれませんが、文化的な背景等も含めると、まだまだやはり割高に感じてしまうところはあるかと思います。

キレについては、甘味が少なく、爽やかに優しくレモンが香るため、その点ではキレがある感じがしますが、飲み終わってからも、とにかく苦みが長く続きます。


次は"COLA SIX"を飲んでいきます。

原材料は下記写真の通りです。

ライム果汁とレモンの皮を使い分けているところからも、こだわりの強さが伺えます。
まずは香りですが、あのコカコーラの香りに似ています。王道コーラの香りに、若干のレモンやライムの爽やかな香りが乗ったようなイメージです。バニラの香りも若干あります。

味わいは、バニラ感が若干のある王道コーラの味わいです。
あのコーラの味わいを感じながらも、より爽やかでキレがある印象で、飲み終わりは特に口に残るベタベタした感じの甘さが全くないため、初めて飲んだ時は驚きました。

味わいがしっかりとあるのに、飲み終わりはスッキリ爽やか。

王道のコーラの味わいで、これが実現出来ているのが凄いと感じます。
もちろんゼロカロリーのコーラのような、人工的な感じがする甘さではありません。
チャートで表すと以下のようになります。

◼︎甘味 3
◼︎酸味 2
◼︎苦味 1
◼︎コスパ 4
◼︎キレ 5

まずは甘味からですが、物足りなさを感じさせるような甘さではなく、しっかりと味わい深さもありながら、キレのある味わいにするために必要な甘さの加減だと感じます。

酸味そのものの味わいは強くは感じませんが、若干のレモンやライムのような香りもあるため、爽やかに感じます。

苦味に関しては、ほぼないと言ってもいいと思います。

コスパは、"CLASSIC TONIC"で述べた事がそのまま当てはまるかと思いますが、クラフトコーラの市場の方は、今現在拡大傾向にあると思いますのでプラス1点にしています。クオリティを考えると5でも間違いないかと思います。

とにかく驚きだったキレは、文句なしで5にしました。
前述していますが、しっかりコーラの味わいでありながら、飲み終わりがあれだけスッキリ爽やかになるのは、素晴らしいの一言です。
どうしても深みのある味わいにするためには、甘味が多くなる傾向が強いと思いますが、優れた作り方や材料により実現しているのではないかと推察します。

以上となります。

ニュージーランド生まれのプレミアムシロップ"Six Barrel Soda"について書いてみました。
非常にこだわりの詰まったシロップで、そのこだわりがしっかりと味に反映されていると感じました。日本国内でこのシロップは、現在3種類販売されており、もう1つジンジャーエールシロップもありますが、ますますそちらも気になりますね。

◼︎ライターについて
・kazuki@モクテルクリエイター 
JMA代表 ウイスキーコニサー ウイスキー検定1級 テキーラマエストロ
"飲まない日だって充実を"
お酒を否定するつもりはなく、当人もウイスキーが大好きで、特にタリスカーが好きです。
お酒を飲む人も飲まない人も、一緒に楽しめる文化を作りたいと思っています。

モクテルのスペシャリストを育成する資格講座、"モクテリスト"の運営もしています。
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