【RECIPE】カクテルをモクテルにしてみた#3 スノーボールをモクテルにしてみた。

はじめに

今回はご紹介するモクテルの元となるカクテルは

"スノーボール"

というカクテルになります。


あまり知られていないカクテルかも知れませんが、個人的に大好きなカクテルの一つなので、ノンアルコールでも楽しんで頂きたくアレンジしてみました。


スノーボールとは?

スノーボールというカクテルをご存じでしょうか?


あまり馴染みのないカクテルかと思いますが、スノーボールは"アドボカート"+ジンジャーエール+ライムジュースから作られるカクテルで、実は非常にシンプルな組み合わせのカクテルとなっています。(アドボカートとレモネードを組み合わせるレシピもあります)


スノーボールの味の決め手となる"アドボカート"とは一体なんなんでしょうか?


"卵黄"のリキュール、アドボカートとは?

あまり馴染みのないリキュールアドボカート。このリキュールが誕生したのはオランダで、オランダ語でアドボカート=弁護士を意味します。


一説には、"このお酒を飲むと弁護士のように弁舌が滑らかになる"と言われるため、この名前がついたとされています。


さてそんなアドボカートの中身ですが、卵をベースにブランデーや砂糖、バニラや香料を使用して作られます。


主に日本に流通するアドボカートは卵を使用しますが、卵黄のみを使用して作られる、より濃いアドボカートもあります。


レシピと作り方

・卵黄・・・・・・・・・・1個

・1883バニラシロップ・・・20ml

・1883サトウキビシロップ・10ml

・フィーバーツリージンジャービア・・100ml

・ライム・・・・・・・・・⅛カット


◼︎作り方

・ジンジャービアとライム以外をしっかりと混ぜ合わせグラスに注ぐ

・ジンジャービアをゆっくりグラスに注ぎ、グラスの縁にカットライムを飾ると完成

アドボカート本来の濃厚さを味わえるように、卵黄のみを使用して、バニラシロップで香りと甘み、サトウキビシロップで優しい甘味をプラスしました。

そして今回はフィーバーツリーのジンジャービアを使用し、より生姜の爽やかな辛さを強調し、甘く濃厚でありながら、爽やかに楽しめるレシピとしました。

ジンジャーエールを使用する場合は、どうしてもジンジャービアに比べると、甘さが強すぎるので、サトウキビシロップを抑えめに作ったり、すりおろしの生姜を少しずつ加えてみても美味しく仕上がると思います。


作り方のコツ

前述した、"ジンジャーエールを使用する際は、甘さを抑えすりおろしの生姜を加えてみる"のも大きなコツですが、今回は香りについてのコツを紹介します。

今回のレシピでは、カットライムをグラスの縁に飾り、飲む際に絞るスタイルにしました。


これでも十分にライムの香りと独特の酸味を感じる事ができますが、更に香りを感じられる方法があります。

それは......


"ライムの皮と身を分ける"

これをする事によってより香りを強調することが出来ます。


香りの大切さ

ライムの皮と身を分け、分けた身を先に、"グラスの縁の下側(斜め15°程度)から捻るように絞る"絞る事によって果汁を取り出し、残った皮(ピール)をようにすると、ライムの爽やかな香りのみをグラスに残すことが出来ます。

大した効果なさそう...と思うかもしれませんが、この一手間でガラッと印象が変わります。

皮の苦味の成分は重く下に落ちるため、グラス縁ではなく上からピールを絞ってしまうと、香りだけではなく苦味を残してしまう事になります。



細かな事ですが、より一層楽しみたい方はこちらの方法を試してみて下さい。

以上となります。


飲むと弁舌が滑らかになると言われるアドボカートを代用して、スノーボールを作ってみました。

滑らかに話さなければならない時に飲んでみると良いかもしれませんね。


◼︎ライターについて

・kazuki@モクテルクリエイター JMA代表 ウイスキーコニサー ウイスキー検定1級 テキーラマエストロ

"飲まない日だって充実を"

お酒を否定するつもりはなく、当人もウイスキーが大好きで、特にタリスカーが好きです。

お酒を飲む人も飲まない人も、一緒に楽しめる文化を作りたいと思っています。

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